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マゾでもいいじゃないか 1km/hくらいでのんびり 恒星塵 紫と愛と飯 ヽ( ・∀・)ノ みおまお&れお成長日記! ふがふがふが~? めろーいえろおおおおおおお 碧、はじめます 人生そんなもんです 綺麗なお姉さんが好きですが? こんにちはブリタニア エキサイト以外のブログ
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近所の床屋の話をしよう。
家の近くに、熟年の夫婦が二人で経営している小さな床屋がある。 何十年前に入手したのか分からないが、 二人とも美容師免許を持っているらしい。 客が店を訪れると、おっさんかおばさん、手の空いているほうが担当になる。 これは暗黙のルールらしい。指名は出来ないようだ。 常連客である俺も例外ではない。 おっさんか。おばさんか。どちらに俺の頭を任せるかで、 この後数ヶ月の俺の人生が決まると言っても過言ではない。 はっきり言おう。おばさんなら「当たり」である。 散髪に多少時間はかかるが、丁寧な仕事をしてくれる。 まぁ、オフクロに髪を切ってもらうようで落ち着かないけれど・・・ 問題はおっさんのほうである。 仕事が下手なのではない。あらゆる意味において「天然」なのである。 顔見知りであり、常連客である俺が散髪台に座ると、 「いつもと同じ感じでよろしいですね。」 といいながら、毎回オリジナルな頭に仕上げてくれる。 かなり地域密着型の床屋である。 突然近所の人が野菜を持って訪ねて来ることがあるのだが、 「いつもすみませんねぇ。この間のほうれん草はうまかったですよー」 と、おっさんはハサミを俺の耳元で止めたまま、 有機栽培について熱く語り始める。仕事しろよ。 おばさんの倍くらいのスピードで散髪を終えると、次は洗髪である。 首筋にまで垂れるほど大量のシャンプーを俺の頭に投与し、 それなのに何故かクルクルと軽くかき回すだけで洗い流してしまう。 そのくらいならまだ良い。一番怖いのは顔剃りだ。 そんなに俺の顔がデコボコしているはずは無いのだが、 いつも大量の血止めを塗られて俺の顔はヌルヌルになる。 時折おっさんの口から、「あっ」とか「うっ」とか聞こえるたびに、 やはり違う床屋に行けば良かったか、と毎回後悔するのだ。 多少の流血の後、この戦いもいよいよ大詰めを迎える。 おっさんは俺に断りも無く、 得体の知れない育毛剤を勝手に俺の頭に投与する。 満面の笑顔で俺の頭をマッサージするおっさん。 鏡に映るおっさんの見事に禿げ上がった頭を見ると、 言い様のない不安が、まさしく頭をよぎる。 俺も今までに多くの人を見てきたが、 このおっさんほど身体からネタが漏れている人は見たことが無い。 床屋にしておくには惜しいくらいだ。 会計の後、いつも煙草を勧めてくれるのだが、 もう5年も通っているんだから、 いい加減、俺が煙草吸わないってことを覚えてほしい (´<_` )
by m-ayatsuji
| 2004-08-21 20:00
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