ひどいめにあった

月曜の夜に突如襲来。数時間後にはあっという間にピーク。
火曜の朝４時頃から頭痛、悪寒、筋肉痛、吐き気のためまったく眠れず。
８時。会社に休みの連絡を入れるとともに、両親に救援依頼。

９時。救援物資到着（ポカリ）。しかし身体がまったく受け付けず、すべて吐く。
１２時。家のすぐ裏に整形外科の医院があることを母親が発見。
這うように薬を貰いに行くも、インフルエンザだった場合市販の風邪薬では効果が無いので、
先にインフルエンザの検査を受けるように言われる。
鼻の粘膜を採取され、１０分後に結果が出る。インフルエンザＡ型。
うわさのタミフルを５日分渡される。もうこれしか効かないそうだ。

日ごろうつ病で、ほとんど寝たきりで、身内に迷惑をかけてばかりいる母親。
朦朧とした意識の中、俺の前を先導して医院に入っていく母親の背中を、
俺は一生忘れないだろう。治ったらもっと親孝行しよう。絶対に。

結局その日は何も口に出来なかった。
分刻みの短い睡眠を繰り返し、頭痛と筋肉痛のため、
寝ていても起き上がっても身体が痛い。拷問だ。
このとき、生まれて初めて走馬灯を見た。
正直、危なかったかもしれない。
俺ひとりだったら、病院に行くとか薬を飲む。などの発想が無かった。

タミフルの効果だろう。
少しずつ、ほんの少しずつ具合がよくなっているのが分かった。
２日目にはみかんを食べられるようになった。
みかんがこんなにウマイとは。
３日目（今日）。
みかん→おかゆ→うどん→グラタン、と
徐々にバージョンアップしてきた。もう大丈夫だ。
まだ少し頭が重いけど、夢を見るほど穏やかな睡眠が取れた。
健康が一番。安眠こそ人間に許された最上級の幸せ。
いやでもほんと。今度こそ死ぬかと思った・・・